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サンパウロ市で狂犬病の予防接種=6月3日まで2064カ所で

ニッケイ新聞 2012年5月23日付け

 サンパウロ市保健局が、21日から6月3日まで、狂犬病の予防接種キャンペーンを実施している。21日付伯字紙が報じた。
 サンパウロ市では、狂犬病の予防接種を受けた犬や猫が死亡したとの報告が相次ぎ、2010年8月に予防接種を中止した。
 サンパウロ州は狂犬病の危険地域に入っておらず、保健省がサンパウロ州向けのワクチンを送ってこなかった事もあり、2011年の予防接種キャンペーンも中止されていたが、昨年10月にサンパウロ市モエマ地区で死亡した猫に狂犬病の疑いが生じ、検査をしたところ、今年1月にウイルスが検出された。
 サンパウロ市の場合、市街地での狂犬病発症例は30年ほど報告されていなかったが、今年に入ってからは、サンパウロ州内陸部でも狂犬病にかかった犬がいた事が確認されている。
 人間が狂犬病に感染した動物にかまれたりした場合は、恐水病と呼ばれる症状を呈し、大半は死亡する。事態を重く見たサンパウロ市保健局は、予防接種ワクチンの安全性を充分に確認した上、21日からキャンペーンを再開。生後3カ月以上の犬や猫が対象で、予防接種用のポストは2064カ所設けられる。場所や時間は電話156番かサイトwww.prefeitura.sp.gov.brで確認を。

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