ニッケイ新聞 2012年5月23日付け
サンパウロ総合大学が21日、1月に行われた入試の小論文で優秀と評価された29点中の1点をサイトから削除した。政治をテーマに社会性と個人のヴィジョンについて語った小論文の主の名前は不明だが、上からなぞられて太くなった文字をつなぐと「Fora Rodas、Fora PM(出て行けロダス学長、出て行け軍警)」となる事を指摘された故らしい。社会学の教授は「内容が優秀なのに、そんな事で削除するのはいただけない」と発言しているが、学長にしてみれば、書いた主もこの教授も目の上のたんこぶか?
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英国の教育機関であるQSが22日に発表した「勉学に最適な世界都市50選」の中でサンパウロ市が45位につけている。ブラジルでは最高の数字だが、中南米では、アルゼンチンのブエノスアイレス(24位)、メキシコシティ(31位)、チリのサンチアゴ(41位)に次ぐ4位だった。
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ジウマ大統領に対し森林法の拒否権の発動を求める声は日に日に大きくなっているが、「トゥルマ・ダ・モニカ」の作者マウリシオ・デ・ソウザは22日、トゥイッターで自身の漫画の人気キャラクター、シコ・ベントを通し大統領に拒否権行使を嘆願した。子供時代のシコ・ベントが、漫画同様、スペルミスだらけの言葉遣いで、森林伐採が生態系に与える悪影響を真摯に訴えている。