ニッケイ新聞 2012年5月26日付け
24日に行われたリベルタドーレス杯準々決勝第2試合で、サントスFCがヴェレス・サルスフィエルド(アルゼンチン)を下し、準決勝進出を決めた。25日付伯字紙が報じている。
17日の第1試合を0—1で落としたサントスはホームのヴィラ・ベルミロでヴェレスを迎えたが、この日も苦しんだ。ネイマールが徹底マークにあい、ヴェレスの堅い守りをなかなか崩せず、シュートもなかなか撃てずにいた。
前半43分にはエラーノからのボールをネイマールがシュートした際にヴェレスのキーパー、バロヴェーロがファウルを犯し、レッドカード1発退場となったため、サントスが有利になると思われたが、苦戦は続き、逆にヴェレスに攻められる瞬間もあった。
だが、残り時間15分を切り、サントスの敗戦が心配されはじめた後半32分、均衡は破れた。中盤からのガンソからのパスを交代したばかりのレオが受けると思いきや、すぐに横にショートパスを流し、走りこんできたカルデッキが豪快にシュートを決めた。
ホームの観衆が歓喜に沸く中、サントスは勢いを取り戻し、ゲームを1—0でものにすると、PK戦もカルデッキ、ガンソ、エラーノ、そして好アシストを決めたレオが決め、4—2で激戦を制した。若手台頭の中、2002年の国内リーグ優勝の立役者のひとりでありながら左サイドバックのレギュラーを奪われていた36歳のベテラン、レオの底力の光った試合でもあった。
サントスの準決勝の相手は、16日の準々決勝でヴァスコ・ダ・ガマを下したコリンチャンス。サンパウロ州対決となる準決勝は6月12日と21日に行われるが、2連覇を狙うサントスはガンソを膝の手術で欠くのに対し、コリンチャンスは同杯では12年ぶり2度目の準決勝進出で、ファンが盛り上がりを見せている。