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サンパウロ市の民家に一大武器庫=周辺の強盗事件に関連か

ニッケイ新聞 2012年5月26日付け

 麻薬密売者達を探していたサンパウロ市市警が、市南部イピランガの民家から大量の武器を押収したと25日付伯字紙が報じた。
 24日に踏み込んだ家は、市内の高級アパートなどで根こそぎ強盗を働いていた一味が4月8日に逮捕された家の隣。家の中は改築中で、コンクリートとタイルで作った壁は電気仕掛けで動くようになっていた。
 この壁の奥の隠し部屋は武器庫と麻薬精製所をかねており、小銃13丁と回転銃3丁、手榴弾13個、機関銃10丁、拳銃1丁、銃弾1万5千発に防弾チョッキ、麻薬と重曹などの精製用の品などを押収。誘拐した人間の監禁所としても使われていた可能性がある。
 警察が踏み込んだ時はもぬけの殻だったため、逮捕者は出ていないが、市警では、軍警が犯罪組織に加担していた可能性もあると見て捜査を進めている。また、根こそぎ強盗団が根城としていた家の隣であるため、強盗組織との関係の有無も調査中だ。
 サンパウロ市では今年、アパートやコンドミニオを狙った根こそぎ強盗が13件起きており、11年の年間総数に追いついた。集団強盗事件を起こした犯罪者達のグループは既に3組摘発されており、28人が逮捕されている。組織犯罪捜査課では4組目の強盗団の存在を突き止めたというが、逮捕者はまだ出ていない。

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