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USPでも人種枠導入?=法学部が審議会に提案書
ニッケイ新聞 2012年6月5日付け
サンパウロ総合大学(USP)法学部が5月31日、入試での人種枠導入を認め、経営審議会に提案書を送ると2日付エスタード紙が報じた。
同校は07年入試から公立校出身者へのボーナス点加算を認めており、人種枠は不要と見ていたが、07〜11年の医学、法学、工学の3各部の新入生中、黒人は0・9%の77人で、医学部では10、11年の黒人新入生はゼロ、06年以降でも12人という実態をかんがみた判断だ。
審議会は従来から特別枠導入に反対しており、法学部の提案書が受け容れられるか否かは不明だが、今年の公立校からの新入生は28%。昨年の割合は26%で、先の3学部の場合は12%。
昨年の黒人・褐色系学生は13・4%で、黒人学生は2・8%のみ。サンパウロ州の黒人、褐色系34・6%、全国では50・7%という数字からは相当かけ離れている。