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ベロ・オリゾンテ=強盗が人質をとり篭城=銀行管理職の女性標的に

ニッケイ新聞 2012年6月6日付け

 ミナス・ジェライス州ベロ・オリゾンテのアパートに強盗が侵入し、4人家族と家事手伝いの女性を人質として12時間篭城した。5日付伯字紙が報じている。
 4日夜、ベロ・オリゾンテ北東部のフェルナン・ジアス区在住の女性が自宅アパートを出たところ、同州市警の制服を着た男性4人と私服姿の女性1人に脅され、アパートに連れ戻された。その行為を不審に思った近隣住人が警察に通報を行ったが、5人の犯罪者たちは6階建てアパートの4階にある女性の部屋に侵入し、女性の夫や4歳と1歳半の幼い娘2人、家事手伝いの女性の5人を人質にして立て篭もった。
 警察はすぐに現場に駆けつけ、犯人たちに人質の解放を求めたが、犯人たちは警察や報道陣に部屋の様子を見せまいとベランダにシーツをかけて窓をふさぎ、午後9時45分頃に犯罪者の1人が人質の1人の女性を凶器で脅す様子を見せ、その後同じ行為を何度か繰り返した。この様子はTVグローボのニュースでも中継され、人質となった男性は、同局の電話インタビューを監禁中に受けている。
 その後、5日未明に煙草と交換で4歳の娘を解放、もう1人も30分後に解放された。犯罪者5人が逮捕されたのは5日午前7時30分で、残っていた3人の人質も解放された。警察によれば、人質に怪我はなく、部屋も特に荒らされた様子はなかったという。
 警察は、人質となった女性が同市内の銀行の管理職であることから、この女性が勤務する支店の強盗を画策していたのではないかと推測し、取調べをすすめている。