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入国拒否問題=スペインが大幅に譲歩=滞在証明書の簡略化など
ニッケイ新聞 2012年6月7日付け
かねてから問題となっていたスペインでのブラジル人の入国審査が緩和されることとなった。6日付伯字紙によると、ブラジルとスペインの外交関係者が4日にマドリッドで対策会議を行い、いくつかの点で改正が行われた。
最大の改正点は滞在先証明書の簡略化で、従来は、滞在先の人との交友関係や家族関係を示す証拠の提示を写真つきで求められたが、変更後は旅行者と滞在先の人の身分証明と滞在先の住所の提示のみで済む。スペイン経由で他のEU諸国に行く場合、滞在日数に応じた滞在費提示などの諸条件を満たしていれば、目的地で受け容れてくれる人の身分証明書と住所を記入するだけになる。
また、入国を拒否された人があきらかに旅行者であるとわかる場合、領事館員が相談に応じることができるようになる。現行では携帯電話を没収され、公衆電話の長距離通話に5ユーロ支払わなければならない。
また、これまでは入国を拒否された人は自分の荷物の受け取りを禁止されていたが、これからは空港での滞在が24時間を超える場合や緊急に必要な場合に荷物の受け取りが許可される。
今回の改正の話し合いはブラジルからの旅行者がスペインの空港で入国の際に受ける悪待遇に対しての不満を解消するためのもので、ブラジルは数年来スペインに話し合いを求めて来たがスペイン側は応じて来なかった。
だが、4月からブラジルがスペインの旅行者にスペインがブラジルからの旅行者に課しているのと同じ入国審査を採用するようになり、4月だけで30人が入国拒否されたことでスペインが反応した。
改正された対策の施行開始日は明らかにされてないが、できるだけ早く適用となる見込みだ。