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インフレ予想以上に低下=経済基本金利6%の声も

ニッケイ新聞 2012年6月9日付け

 5月の拡大消費者物価指数(IPCA)が4月の0・64%の半分強の0・36%上昇に止まり、経済基本金利(Selic)引下げの余地拡大と7日付エスタード紙が報じた。
 干ばつによる農産物の減収などで食料品価格は上がったが、煙草や薬の値上がり幅が縮小、家庭内労働や引越し経費などのサービス費も予想を大きく下回る0・21%の上昇に止まった。対象品目の中には航空券の10・85%値下がりなどのデフレ傾向を見せたものもあり、過去12カ月の累積インフレ率は4・99%に下がった。
 インフレ減速は経済活動の減速や回復の遅れを反映したもので、このまま下がり続ければ政府目標の4・5%達成可能との見方も広がってきた。ギド・マンテガ財相が基本金利引下げの余地拡大と発言した事を知る関係者からは年内には6%との声も出始めたという。

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