ニッケイ新聞 2012年6月12日付け
アリアンサ郷友会では各移住地で催しがあるときにはまとまって訪問しており、「移住地出身者でつくるこういった会は、他にはないのでは」と橋浦行雄前会長。しかし、会員の高齢化が深刻な課題だ。昨年第二アリアンサで85周年式典があったとき、式典翌日の親睦会では今後の会のあり方についての議論があり、「子孫の連絡先を会に知らせてほしい」と呼びかけられていた。「ルーツを忘れない若者を増やすことで、だんだん発展していくのでは」と市川利雄会長。
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宝石店「明石屋」の跡地にオープンした菓子屋『SDB』の店内を見回しながら、「やっぱり寂しいね」とつぶやく明石屋元店主の尾西貞夫さん。「僕は店には関らないけど、2階にいて今まで通りコロニアやお客さんとのお付き合いは続けていくから」と、2階の一角に事務所を設置している。明石屋前に常設していた掲示板も、現在準備中だとか。
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先月、サントス港に立ち寄った豪華客船「飛鳥Ⅱ」の船内講演者として乗船したジャーナリストの日下野良武氏。「しっかり移民の歴史や日系社会を宣伝をしてきました!」と笑顔で報告。NHKドラマとなった「ハルとナツ」の著者である橋田壽賀子さんも同船しており、「ブラジル移民についてまた書きたいと思っているので色々教えて欲しい」と頼まれたとか。