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サンパウロ市に無臭のゴミ処理場=1日6トンを受け付ける

ニッケイ新聞 2012年6月13日付け

 サンパウロ市セントロのボン・レチーロに、1日6トンのゴミを処理しているにもかかわらず、そばを通る人が嫌な臭いに悩まされないゴミ処理場があると12日付エスタード紙が報じた。
 ゴミ収集企業のロジスチカ・アンビエンタル・サンパウロ(Loga)が、3200万レアルを投じて改修した同処理場は、市内から回収したゴミを最終的な処理をする場所に運ぶまでの中間処理を行う場所だ。
 全体が覆われた施設の真ん中には、ゴミ回収車が550往復して集めた700万人分のゴミを入れる4千立方メートルの穴があり、命綱をつけた作業員が落とし込みの作業を行う。その下には、生ゴミなどから出るショルーメと呼ばれる汚水を集めるタンクがある。
 この汚水は土壌汚染や病気感染の原因となり、嫌な臭いの元にもなるが、タンク内の汚水は専用の処理施設に送られるため、同処理場や、中間処理後のゴミを運んだ先の処理場周辺での土壌汚染の可能性は無くなる。
 また、施設を覆う天井には、臭いの程度を感じ取る〃電気の鼻〃が設けられており、何が原因のどの程度の臭いが残っているかを即座に判定。屋根との間には脱臭剤も配置され、壁に沿って下った空気はフィルターを通して屋外に排出されるため、外には臭気が漏れない仕組みになっている。

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