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私立大の負債を奨学金に=15年で56万人に恩恵か

ニッケイ新聞 2012年6月14日付け

 政府は私立大学が抱えている150億レアルの負債を、向こう15年間の予定で56万人分の学生への奨学金と相殺していく予定であると、13日付エスタード紙が報じている。
 負債を抱えた大学は、〃全ての人への大学計画(ProUni)〃という奨学金制度を使って勉強する学生の授業料を全額免除する形で負債を相殺していく。この対策により、全国の国公立大学の半分よりやや少ない500の私立大学が恩恵を受ける見込みだ。私立大学の借金は主に所得税や国立社会保険院への支払、雇用者への給与などによるものだ。
 この件に関する交渉は約2年かけて行われ、2カ月前に妥結を見たが、ジウマ大統領が承認したのは先週のことだった。プロイエスと名づけられたプログラムに関する法案(MP559)は下院で可決され、上院でも来週審議される予定。
 対象となる私立大学は負債額の90%を奨学金として相殺できるが、10%は国に納めなければならない。現行のProUniでは授業料の半額が免除されるが、負債と相殺分の奨学生は全額免除。奨学生の選定はProUniが行うが、対象学部を広げても56万人の奨学生の創出は1度には無理で、15年かけて行われることとなる。それは、負債額が膨大で、規定に沿った数の奨学生採用では一度に相殺できない大学があるからだ。
 この対策で大学側の負債返済期間は延びるが、新しい問題も残った。それは、奨学金の対象が全学部に及ぶことで、大学側は当初、奨学金制を競争率の低い学部のみに導入するよう望んでいた。
 ただし、このプログラムに参加すれば政府への債務不履行のブラックリスト掲載は免れることができ、銀行からの融資も受けられるようになる。

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