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集団強盗は火、水の夜=客の行動パターンに変化=サンパウロ市では安全売る警官も

ニッケイ新聞 2012年6月19日付け

 サンパウロ市の高級住宅街にあるレストランやバールを狙う集団強盗は火曜と水曜の午後10時以降に集中しており、客の行動パターンにも変化が生じていると17日付フォーリャ紙が報じた。
 レストランやバールを狙う集団強盗は2月頃から増え始め、6月15日夕方までにフォーリャ紙がまとめた22件を時間別に見ると、10時台4件、11時台11件、12時(0時)台3件で、午後10時から翌日の午前1時までに18件が集中。それより早い時間帯は、8時台3件、9時台1件で、発生率は低い。
 また、曜日毎で見た場合、火曜と水曜は各5件で、他の曜日より多発。他の曜日は、日曜2件、月曜3件、木曜3件、金曜4件で、土曜は0件となっている。
 また、集団強盗の発生地区別では、ジャルジンスが4件でトップ。ヴィラ・ノヴァ・コンセイソンやモルンビー、ピニェイロス、モエマ、イジエノポリス、ブラスは各2件、ブルックリン、ヴィラ・オリンピア、リベルダーデ、ペルジーゼス、モオッカ、イピランガは各1件だった。
 集団強盗が発生した地域では、住民の間にも行動パターンの変化が見られ、財布やバッグ、携帯電話、宝石など、金目のものは持ち歩かない、外食は早めに済ませるなどの自己防衛策が講じられるようになってきた。
 また、店に着いた時や店から出る時に賊に囲まれるのを避けるため、出かける時はタクシーを使う、自家用車で出かける時は店に近く、照明が充分な場所で車を停めるなどの注意が必要だ。
 一方、同日付エスタード紙は、集団強盗の増加に乗じた市警、軍警、刑務所勤務者や元警官が、当該地域のレストランなどに警備員として雇えと要請するという話を掲載した。南部のジャルジンスやイタイン・ビビ、西部のピニェイロスの3地区で被害に遭い、同紙記者が訪れた店ではみな、警官からの警備の申し入れがあったという。
 中には、被害届けを出して、現場検証などのために来た警官の横で、別の警官が自分を雇えと交渉する例さえあったといい、州保安局長は「こういう申し出があった時は警察に通報するように」とレストランやバールの店主達に説明した。
 警官や元警官がアルバイトで警備を引き受ける例は多く、イタイン・ビビのある店では、警官2人を警備に雇い、昼食と夕食付で1日150レアル払っているという。
 ただ、警官や消防士らが警備と引き換えに安全を保障するというやり方は、リオのミリシアのように金と癒着した犯罪組織に発展する可能性も秘めている。民間の警備会社も、住民や店主達の恐怖心に乗じた警官の行動に神経を尖らせている。

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