ニッケイ新聞 2012年6月20日付け
国際交流基金主催で21日〜7月5日に大阪の関西国際センターを拠点に行われる『日本語学習者訪日研修』に、赤間学院(石塚克興理事長)から黄映卓さん(17、二世)が参加する。
世界各国から日本語を勉強する高校生約30人が参加し、現地での2泊のホームステイや高校訪問、東京、大阪、広島などにある文化施設の見学を行う。ブラジルからの参加者は3人。
高校3年生の黄さんは、台湾人の父と日本人の母を持つ二世。幼少期に、共に多くの時間を過ごした祖母の影響で日本語学習を始め、現在は同校の日本語コースで語学の研鑽に励む。
その祖母が今年他界。「いつか日本への旅行をしよう」との約束は叶わなくなったが、「おばあちゃんの分まで」という気持ちで訪日する。
「とにかくたくさん日本語を使うことで、今よりもっと上手に会話が出来るようになりたい。各地の名所・名跡を訪れるのも楽しみ。しっかりと文化についても学べれば」と意気込む。その目には力強い意思が感じられた。