ニッケイ新聞 2012年6月21日付け
大部一秋総領事がサンパウロ市議会から『パウリスタ名誉市民章』を受章した。いつも総領事に寄り添い支えていた栄子夫人の働きも皆の認める所だったようだ。
授章式前の待ち時間、「取材は後の方がいい」と関係者に言われ端で待っていた。すると、「どうもお世話になりました」と栄子夫人自らが記者の所へ歩み寄り、総領事までやってきた。日系団体の代表者が次々に現れる中、新人の若手記者をも対等に扱う公平さや配慮には驚かされ、また有難いと思った。
夫妻が訪れた100カ所以上の植民地や市の中には、目立たない小さな所も多くあっただろう。そんな場所であればあるほど、二人の公平な姿勢が感謝されたと思う。今回の受章は各地の日系社会の感謝の念を代弁したものとなったのではないだろうか。(阿)