ブラジル日本移民104周年
ニッケイ新聞 2012年6月23日付け
ブラジルにおいて「移民の日」を迎えるに当たり、心からお慶び申し上げます。
昨年3月の東日本大震災から1年余が経ちましたが、ブラジルにお住まいの日本人移住者及び日系人の皆様から多大なる御支援、お見舞いのメッセージを頂きましたことに改めて厚く御礼申し上げるとともに、我が国の復興が着実に進展していることを御報告申し上げます。
今日、ブラジルは、豊富な資源を背景に大きな経済成長を遂げており、地球規模の問題の解決においても多大な影響力と責任を有する重要な国です。
まさに今月、「国連持続可能な開発会議(リオ+20)」が開催され、各国から多数の参加が見込まれていることはその証左です。
さらにブラジルは、2014年のサッカー・ワールドカップ及び2016年のオリンピック開催等、世界の注目を集める大きなイベントを控え、日本におけるブラジルへの関心も益々高まっています。
先日もルセーフ大統領との電話会談において、様々な分野で協力していくことで一致しましたが、我が国がこのような重要な大国であるブラジルと長年にわたり極めて良好な関係を発展させてこられたのも、皆様の御活躍なくしては語れません。
これからも、ブラジルにおける日系社会が両国を繋ぐ架け橋として果たす役割は、ますます重要なものになると考えております。
100年以上も前から苦労を重ねつつも、今日の日系社会を築いてこられたの御尽力に深く敬意を表します。私も、微力ながら全力を尽くして参りますので、日系社会の皆様におかれましてはブラジルとの友好関係促進のために、両国の「絆」をますます深化できるよう引き続き御協力を賜りますようお願い申し上げます。
最後に、日本人移住者と日系の皆様の今後のますますの御活躍、ブラジルにおける日系社会の更なる御発展を心からお祈りいたします。