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「移民の日」に寄せて=外務大臣 玄葉光一郎

ブラジル日本移民104周年

ニッケイ新聞 2012年6月23日付け

 ブラジルにおいて「移民の日」を迎えるにあたり、ブラジルで生活されている約150万人の日本人移住者及び日系人の皆様に心からお祝いを申し上げます。
 昨年の東日本大震災に際し、日本から遠く離れた南米の地から届けられた皆様からの多くの温かい激励や御支援を目の当たりにして、皆様との「絆」を改めて認識しました。
 さらに、皆様方が過去100年以上にわたって二国間の架け橋として御尽力くださった賜物として、ブラジルの地に多くの「日本の友人」の姿を見ることができました。
 皆様からいただきましたこれらの心温まるメッセージやご支援に支えられ、我が国の復興は着実に進展しております。
 来月には被災地である東北地方で「世界防災閣僚会議in東北」を開催し、日本の経験を共有するとともに、災害に強い社会の構築に向けて議論を行う予定です。
 現在、ブラジルはめざましく発展し、国際社会でもますます重要な役割を果たしています。まさに今月、「国連持続可能な開発会議(リオ+20)」が開催され、各国から多数の参加が見込まれていることはその証左と言えるでしょう。
 日本とブラジルとの間では、官民様々なレベルでの往来が活発化しており、国際場裡でも重要なパートナーとして協力が進んでいるなど、両国間の友好関係は着実に深化・緊密化しています。
 私は今後とも、日系社会の皆様と共に、皆様のお力添えを得て築き上げられた一世紀以上にわたる関係を基礎としつつ、ブラジルとの政治・経済関係及び文化交流等を一層深めていけるよう全力で取り組んでいく決意です。
 最後に、日本人移住者と日系人の皆様の御多幸との御繁栄を心から祈念いたしまして、私の祝辞といたします。