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PCCによる報復か?=13日以降軍警8人死亡=バス7台も焼き討ちに

ニッケイ新聞 2012年6月27日付け

 サンパウロ州で13日から軍警が8人殺され、5台のバスが焼き討ちにあった件をめぐり、警察が州都第一コマンド(PCC)の仕業ではないかとにらんで捜査を進めているが、決定的証拠がまだ出ていない。24〜26日付伯字紙が報じている。
 13日にサンパウロ市東部で、ヴァルジール・ドス・サントス巡査(39)が殺されたのを皮切りに、サンパウロ州では軍警の殺害が続いている。22日に5人目の警官が殺され、軍警は大サンパウロ市圏に厳戒態勢を敷いたが、23日もフェラス・デ・ヴァスコンセロス市でジョアキン・カブラル・デ・カルヴァーリョ伍長(45)が頭部に5発の銃弾を受けて死亡するなど、13〜24日の軍警の死者は8人。8人は皆、勤務時間外に死亡しており、6人は意図的に殺された形跡がある。残り2人は強盗に襲われ、阻止しようとして殺された。今年になって死亡した非番の軍警は40人で、昨年1年間の47人に迫る勢いだ。
 軍警殺人への関与が明確な逮捕者は、サンパウロ市南部でのオスマル・サントス・フェレイラ巡査(31)殺害容疑で逮捕されたドウグラス・デ・ブリット・シウヴァ容疑者(23)のみだが、24日には、非番の軍警がどこでどんな仕事をしているかを調べていた容疑で未成年1人を含む4人の身柄が拘束された。
 また、サンパウロ州では、同じく13日からバスの焼き討ちも頻発。23日には大サンパウロ市圏のグアルーリョスとサンパウロ市南部のジャルジン・アンジェラ、24日にはサンパウロ市東部のジャルジン・チエテ、25日もサンパウロ市東部と南部で1件ずつ起きており、その前に起きたサンヴィセンテ(海岸部)とジアデマ(ABC地区)の事件とあわせて7件となった。バスの焼き討ちは乗客を全員降ろして行われており、死亡者は出ていない。
 軍警はこれら一連の事件をPCCによる報復行為ではないかと推測している。PCCは5月にサンパウロ市東部で起きた軍警との銃撃戦で6人が死亡、そのうちの1人は巡回機動隊(ROTA)の警官にリンチで殺されている。だが、これらの事件がPCCによるものであるという決定的な証拠はまだない。26日付エスタード紙によると、軍警は22日にサンパウロ市東部のシダーデ・チラデンテスで「若い衆に警察を襲わせていいぞ」、南部のパライゾポリスで「一人当たり300レアルずつ巻き上げさせろ」と指示する電話の盗聴に成功し、東部に州犯罪捜査課、南部に特別部隊をそれぞれ派遣し調査を行わせた。
 パライゾポリスはPCCの支部があり、つい最近、リーダーの交代が行われた。だが、この発言の主が誰なのかの特定は出来ていない。

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