ブラジル国内ニュース(アーカイブ)

サンパウロ州=元陸軍大佐に有罪判決=軍政時代の政治犯拷問死で

ニッケイ新聞 2012年6月28日付け

 軍警秘密警察(DOI—CODI)のカルロス・アルベルト・ブリリャンテ・ウストラ元陸軍大佐が軍事政権時代に行ったとされる拷問死事件に関して、被害者への賠償金支払いを裁判所が命じた。27日付エスタード紙が報じている、
 27日にサンパウロ州第20裁判所で行われたこの裁判は、1971年7月19日に死亡したジャーナリストで共産労働党(POC)を率いたルイス・エドゥアルド・ダ・ロッシャ・メリーノ氏が死に至った原因である拷問を、ウストラ氏が行った容疑を審議したもの。
 判決によれば、メルリーノ氏の遺族である妹のレジーナ・マリア・メルリーノ・ディアスさんとジャーナリスト仲間のマリア・メンデス・デ・アルメイダさんにそれぞれ、ウストラ氏が5万レアルの賠償金を支払うよう命じた。
 ウストラ氏は、71〜74年のDOI—CODI在籍時に行ったとされる政治犯への拷問や拷問死に関与したとの疑惑を以前からもたれていた。同判決を下したクラウジア・デ・リマ・メンジェ裁判官も「度を過ぎた拷問を行った証拠も十分にある」との見解を示した。また同裁判官は、この件に関しては、米州機構の国際人権裁判所での判断基準と照らし合わせて考慮した結果、79年に制定された恩赦法による恩赦も適用されないとの判断も下した。
 証言によるとメルリーノ氏はDOI—CODIの施設でいくつかの拷問を受けた結果、その4日後に死亡したとされる。証言者のひとりで当時獄中にいたパウロ・ヴァヌーシ元特別人権局長もメルリーナ氏がパウ・デ・アララ(逆さ吊り)を受け、足に血が循環しなくなっているさまを目撃したという。
 ウストラ氏を弁護したパウロ・アウヴェス・エステヴェス氏は「恩赦法に対しての冒涜だ」と語り上告の構えでいる。

こちらの記事もどうぞ

Back to top button