ニッケイ新聞 2012年6月28日付け
ダッタフォーリャが26日に発表した世論調査の結果によると、労働者党(PT)支持者の64%がサンパウロ市市長選での進歩党(PP)との同盟に良い感情を抱いていないと27日付フォーリャ紙が報じた。
25、26日の世論調査で、パウロ・マルフ元市長の協力を仰ごうとしたのは間違いと回答した人は全体の62%。PT支持者では64%で、ハダジ氏への支援を約束したマルフ氏の行動は良いと判断した人は40%、悪いは37%だった。
今回の調査でのサンパウロ市市長候補の支持率は、社会民主党(PSDB)セーラ氏が31%でトップ。2位は24%のブラジル共和党(PRB)ルッソマノ氏、3位には、前回8%だったPTハダジ氏と大衆社会党(PPS)ソニーニャ氏、前回7%のブラジル共産党(PCdoB)ネッチーニョ氏、同6%の民主運動党(PMDB)シャリッタ氏が6%で並んだ。
PTとPPの共闘は、社会改革を謳ったPTの方針に反し、ルーラ氏は許される範囲を超えたなど、様々な批判も呼んでおり、拒絶票も多いマルタ氏を外してハダジ氏を擁立し、TVやラジオの放送時間獲得で成功したルーラ氏の思惑が裏目に出る可能性も出ている。