ホーム | コラム | 東西南北 | 東西南北

東西南北

ニッケイ新聞 2012年6月30日付け

 ブラジル最大のビール会社ABインヴェブが、メキシコのコロナ・ビールの大手グルーポ・モデロの株の半分を201億米ドルで買収した。モデロはメキシコで50%以上のシェアを誇る同国最大のビール会社で、同社製のコロナ・ビールは米国が最も輸入しているビールとして知られている。ABインヴェブのレマン会長はエイケ・バチスタ氏に迫る富豪で、エイケ氏の会社の株価大暴落の矢先に威勢のいい話題だ。
     ◎
 2007年にアマゾナス州のテレビ司会者ヴァレス・ソウザが自身の番組の視聴率を上げるために企てた殺人事件は2009年に判明し国際的な話題となったが、その事件に対する判決が29日に下された。3人の被告のうち、殺人計画に加担したヴァレスの息子ラファエル容疑者には懲役9年が求刑された。この事件のそもそもの主犯であるはずのヴァレス氏は2010年に心臓発作で他界している。
     ◎
 〃ボサノバ王〃ジョアン・ジルベルトが本頁でも6月9日に紹介した伝記『ジョアン・ジルベルト』をめぐって、伝記の編集者を訴える構えでいると29日付フォーリャ紙サイトが伝えている。それによるとジョアン本人が「必要のないことまで書かれている」と語っているという。「これまでの伝記の集大成にする」と編集者が自信を見せた大著であったが…。