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ニッケイ新聞 2012年6月30日付け

 オイスカの中野会長が、移住者協会のメンバーらと植樹した約20本の苗木。実は92年に来伯した中野氏が、宮城県人会の中沢宏一会長が開いたスポーツセンターの設立記念に贈ったイペーが親なのだとか。20年の時を越えて繋がった「絆の森」に相応しい20本だったよう。
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 県連主催のフェスティバル・ド・ジャポンで、園田昭憲会長の主導による『のみの市』が開かれることが28日の会議で発表された。現在、商品となる不用品を募っており、会長いわく「絶対使わないようなガラクタ」でも可。鹿児島県研修生が売り子を務め、売値の7割が出品県人会の収益となる。溜まった不用品を処分するチャンスでは。詳細にする問い合わせは各県人会、または県連(11・3277・8569)まで。
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 高齢の読者の方とリベルダーデのレストランに入った。食事が済んだ、周囲を見渡して「昔は誰かしら知り合いに会ったものだが、今はもうそんなことはない。みんな亡くなったか、家から出ないんだろうなあ」とため息にも似た感じで話すのが印象に残った。カレンダーを見ると、今日で6月も終わり。つまりは1年の半分が過ぎたわけだ。年々速く感じる時の流れに少々驚きつつも「最近は純血の日系人がいなくなったなあ」とつぶやいている将来の自分を想像した。