ニッケイ新聞 2012年7月12日付け
サンパウロ市に初の南米拠点を設立したJCB。矢沢直崇社長によれば、ブラジルでのカード発行は「夢みたいな話」。利用国190カ国の内、発行国が16だからその難しさが伺える。今年発行国の仲間入りをしたシンガポールでは、和食店やラーメン店等で割引サービスを開始し好評を得ているという。客のニーズに応えることを強みと主張する同社。南米渡航者からの要望も届いているというから、実現を期待したい。
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パリンチンスに住む俳人、戸口久子さん。普段は子供や孫に囲まれポ語で生活しているため日本語を使えることが嬉しかったのか、耳子が自宅を訪ねたとき、質問するまでもなく自らいろいろと話してくれた。事前に写真や資料などを用意し、次から次へ「これはね…」と嬉しそうに説明し、過去に思いを馳せているようだった。しかし、「日本に帰りたいと思ったことは」と聞くと「ないですね」と即答。アマゾンで重ねられた苦労は相当のものだっただろう。しかし、日本での戦争経験はそれを上回るものだったということか。終始笑みを絶やさない、穏やかな物腰が深く心に刻まれた。
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県連「日本祭り」の会場内講堂で15日午後2時、『Coracoes Sujos』(ヴィセンテ・アモリン監督)が上映される。一足先にあった試写会で早速鑑賞。フィクション映画としてなかなかの出来。特に前半部分は目頭に熱いものを感じたほど。ほぼ日本語で楽しめる。「人が多くて…」と避ける向きの方も足を運んでみては。