ニッケイ新聞 2012年7月12日付け
本場札幌のYOSAKOIソーラン祭りは、200万もの観客を動員する華々しさの反面、北海道新聞の調査によれば、道民の約半数は同祭を「嫌い」と答えたという。元は学生らの手によって運営されていたが、次第に商業化が進み騒音も深刻化、一部参加者のマナーの悪さも批判にさらされるようになった。
当地の大会は小規模だが、参加団体の多くは単なる日本普及ではなく、若者の教育を意図して活動を進めていると感じる。大会の創始者、飯島秀昭さんが日本的精神の普及という目標を掲げ、その実現に力を入れていることも大きいと思う。
今年は大会10周年目という節目を迎えた。舵取り次第で負に転化する可能性も秘めたYOSAKOIが、日系社会の活性化や伯社会の変革への道を順調に歩んでいくことを願う。(阿)