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パルメイラス=14年ぶりのブラジル杯=フェリポン監督が面目躍如

ニッケイ新聞 2012年7月13日付け

 11日にパラナ州クリチバで行われたブラジル杯決勝第2戦はパルメイラスがコリチーバと引き分け、14年ぶり2度目の優勝と12日付伯字紙が報じた。
 サンパウロ州バルエリで4日に行われた第1試合を2—0で制したパルメイラスは、第2戦を相手の本拠地コウト・ペレイラ・スタジアムで戦った。敗れても1点差以内なら優勝だが、相手は昨年の同杯準々決勝で0—6と屈辱の大敗を喫したチームだけに油断はできない。
 前半は両者無得点だったが、コリチーバは後半17分にアイルトンがフリーキックを決め先制。パルメイラス・ファンの間に重い空気が漂った。
 だが後半25分、相手ディフェンダーのファウルからペナルティ・エリア右前からフリーキックのチャンスを得たパルメイラスは、マルコス・アスンソンのキックをべチーニョが頭で押し込んで同点に。サンパウロ市からかけつけた5千人の応援団で緑に染まったパルメイラス側応援席が一気に沸きあがった。
 試合はそのまま1—1で引き分け、同杯で14年ぶり、チームとしても2008年のサンパウロ州選手権以来となるパルメイラスの優勝が決まった。
 パルメイラスを率いる〃フェリポン〃ことルイス・フェリペ・スコラーリ監督は2002年W杯優勝監督で、1998年のブラジル杯や翌99年のリベルタドーレス杯など、数多くの優勝をもたらしてきた名将だ。10年7月の監督再就任以来結果が出せず、ライバルのコリンチャンスやサントスの後塵を拝していたため、解任を望む声もあがっていたが、これで面目躍如となった。
 大会中は、ヴァルディヴィアの電撃誘拐、バルコスの盲腸炎と主力選手の災いが続き、この日もエンリケが高熱で出場、チアゴ・エレーノが負傷退場など、傷だらけながら無敗の優勝を遂げた。この優勝でパルメイラスは来年のリベルタドーレス杯出場権も獲得した。