ニッケイ新聞 2012年7月20日付け
サンパウロ州内陸部のサンジョゼ・ドス・カンポスの裁判所で18日、家庭内暴力で起訴された被告が前妻とその弁護士に発砲、弁護士は死亡し、被告も警官に射殺されたと19日付伯字紙が報じた。
事件が起きたのは18日午後3時頃。開廷前に前妻と話そうとした被告は、弁護士に阻まれて立腹し、2人に発砲。法廷から逃げる際、別の容疑者を護送してきた軍警らに出くわし、1人に発砲したが、その後の銃撃戦で軍警に射殺された。
銃撃された弁護士は直ちに病院に運ばれたが、手術の甲斐なく死亡。前妻と被弾した軍警1人も病院に運ばれたが、命には別状はないという。
被告は家庭内暴力が原因で訴えられ、11年に前妻との接触を禁じられたが、今回は前妻を脅迫したかどでの裁判。裁判所内は銃撃戦でパニック状態となり、裁判の一つは中止となった。
裁判所には5年前に設置された金属探知機があるが、設置以来作動しておらず、今回の事件発生を許したという。