ニッケイ新聞 2012年7月24日付け
ブラジル太鼓協会の10周年記念式典で表彰された小松雹玄さんは、元当地JICA所長。赴任直後の01年5月、「若者に日本文化に触れるチャンスを与えたい」と考えていた所、矢野ペードロ前協会会長から和太鼓指導者派遣の要請があった。和太鼓は既に一部海外諸国で親しまれていたため、「受け入れられるに違いない。青少年教育にも良い」と第一優先事項として日本に要請、翌年派遣が実現したとか。
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同協会は10周年記念事業として、記念誌『絆—10年の流れ』(日ポ両語)も制作した。来週完成予定。長年協会の役員を務め、日本語の部を執筆した竹石守澄さんは式典の2週間前に逝去し、当日は娘2人が代理で出席し表彰を受け取った。島田オルランド会長は「竹石さんも、この会場のどこかでこの偉業に拍手を贈っているはず。ありがとう」としみじみ感謝。
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多くの観衆が詰め掛け、大盛況に終わった「ミス・ニッケイ・ブラジル2012」だが、小紙記者は、観客席から鉄柵で区切られた舞台手前の取材スペースに入ることが許されなかった。事前申請が必要だったとのことだが、実際に取材スペースに入っていたメディアは数えるほどで、鉄策の手前にへばり付いていた記者はその数を上回る。申請の必要が十分に周知されていなかったことの証であろう。県連には主催者としての責任をきっちりと果たしてもらいたいもの。