飛行機に1時間置き去り=車いすジャーナリストが災難
ニッケイ新聞 2012年7月26日付け
車いすのジャーナリストが飛行機に置き去りにされ、航空会社の障害者への対応の悪さを浮き彫りにした。22〜24日付伯字紙が報じている。
エスタード紙の執筆者でもあるジャーナリストのルーベンス・パイヴァさん(53)は、22日17時30分リオ発のTAM3971便で、18時20分にサンパウロ市コンゴーニャス空港に到着。
通常、車いすの乗客は最後に降ろされるため、パイヴァさんは本を読みながら自分の番を待っていたが、清掃係や食料運搬会社職員が通り過ぎ、乗務員も鞄を持って出て行くのを見て、18時49分にツィッターで「TAM3971便の機内に置き去りにされた。助けてくれ」と発信した。
18時53分には2通目のツイッターを発信。TAMがようやく対応したことは、19時37分発信の「リオからサンパウロ州への飛行時間より降りるのに時間がかかったよ」という3度目のツイッターで明らかになった。対応したのは同機の次便のスタッフだった。
同日22時10分、TAM航空はパイヴァさんに対し謝罪の声明文を発表した。同社によると、コンゴーニャス空港では車いすの障害者に対しアンブリフトという専用リフトで対応しており、それが同空港で同じ時間に4人の障害者に対して使われていたという。
パイヴァさんは24日付エスタード紙のインタビューに「アンブリフトが使えるなんて初耳だ」と答えた。過去30年間の空港での被害については「航空会社とのトラブルはきりがなく、電動車いすの紛失や、ターミナルと飛行機をつなぐバンに取り残されたことや移動中に飛行機が飛び立ったこともある。車いすを扱えない職員にひっくり返されたこともあるよ」とコメント。パイヴァさんは「騒ぎを大きくする気はない」といいつつ、2016年にリオで開催されるパラリンピックなどでの混乱を案じた。