ニッケイ新聞 2012年7月27日付け
27日のロンドン五輪開幕に先だってはじまった競技初日の25日、女子サッカー予選でブラジル代表がカメルーンを5—0で下し、幸先良いスタートを切った。26日付伯字紙が報じている。
英国ウェールズのカーディフにあるミレニアム・スタジアムでの五輪初戦で、ブラジル代表がゴールを量産した。試合序盤こそカメルーンがゴールまで攻めあがったが、前半6分にフランシエレが中盤左寄りからのペナルティ・キックを決めて先制したあとはもうブラジルペース。10分には左からのフランシエレのコーナーキックをレナータ・コスタが頭で合わせ、2点目を決めた。
ブラジルの攻撃はこれだけでは終わらず、アテネと北京の得点女王でストライカーのクリスチアーネが入った後半は得点ラッシュがさらに加速。後半27分、クリスチアーネが相手ファウルを誘い、FIFA最優秀女性選手に5度輝くエース、マルタがペナルティ・キックを決め3点目。34分には相手ペナルティ・エリアでパスを受けたクリスチアーネが、相手ディフェンダーをかわしてのシュートで4点目。42分には、クリスチアーネがゴール左前からの角度のないところからあげたセンタリングをマルタが決め、5点目となった。
「いい試合だったし、5点を取ったのはすごく大事だけど、金メダルまでの最初の一歩」とマルタは言う。女子チームはアテネ、北京の2大会連続銀メダルに終わっている。また、3点目を決めた際に選手数人と踊った踊りは、代表から漏れたエライネに捧げたもの。
なお、ブラジル女子チームのライバルたちもこの日に試合を行い、前回優勝の米国は4—2でフランスを、なでしこジャパンは2—1でカナダを下した。ブラジルの次戦は28日午前10時30分の対ニュージーランド戦。