ニッケイ新聞 2012年7月27日付け
ロンドンを訪れ、25日にはキャメロン英首相に本音をつきつけたジウマ大統領が、26日は一転して注文をつけられる側に。注文の主はFIFAのブラッター会長で「W杯の工事の遅れで赤信号の都市がいくつかある。急ぐように」と催促された。「ロンドン五輪には学ぶところがたくさんある」と語った大統領だが、FIFA側は「それをリオ五輪に活かすなら、まずはW杯で頼む」と言いたいところか。
◎
26日はアルゼンチンが生んだ伝説の大統領夫人エバ・ペロンの60回忌。これを記念し、アルゼンチン政府は25日、エバの肖像を刻印した新100ペソ紙幣の発行を発表した。超大型の新紙幣模型のお披露目は、自分も大統領夫人だったクリスチーナ大統領が除幕して行った。死後60年たってもなお根強い人気のエバに期待したのは経済効果か、クリスチーナ大統領の人気回復か。
◎
23日にリオ州地方医師協議会が行った、自宅分娩を手伝った医師処罰の発表は波紋を投げかけたが、TVグローボの朝の人気番組「マイス・ヴォセ」司会者アナ・マリア・ブラガの長女マリアナ・マフェイス・フェオラさんもそのひとり。1歳半になる娘を自宅で産んだマリアナさんは「WHO(世界保健機関)でも認められていることなのに。医療組合の金儲けとしか思えない」と語っている。