ニッケイ新聞 2012年7月28日付け
サンパウロ州では転倒が原因で死亡した高齢者が1日4人以上とサンパウロ州保健局が発表。平均寿命が伸びている中、転倒防止は健康維持の鍵の一つだ。
グローボ局は27日朝のニュースで実際に転倒した人達の声も紹介したが、2011年にサンパウロ州内で起きた高齢者の転倒事故は2万7886件。事故そのものや後遺症が原因で死亡した人は1507人で、1日4人強が死亡した計算になる。
転倒事故の8割は家の中で起きており、階段を踏み外す、カーペットにつまずく、なんでもない所でバランスを崩して倒れるなど、若い人には予想さえ出来ない原因で転倒する高齢者も多い。転倒時に家具や壁に頭をぶつけて出来る外傷も危険だが、高齢者の場合、骨折を起こして寝付く事で併発する病気も怖い。
転倒防止には、段差のない家にする、カーペットを外す、トイレなどに手すりをつけるといった工夫の他、筋力トレーニングなどで転びにくい体を作る事も大切。眼鏡の度の調整や滑り難い履物の使用も防止策となる。
ポ語でよければhttp://www.youblisher.com/p/373956-Manual-de-Prevencao-de-Quedas-em-idososで高齢者の転倒防止マニュアルが閲覧できる。