プレイセンターが閉園=従業員と常連客が涙で別れ
ニッケイ新聞 2012年7月31日付け
サンパウロ市で最も有名な遊園地、西部バラ・フンダのプレイセンターが29日に39年の歴史に幕を閉じ、従業員やつめかけた多くの常連客が涙で別れを惜しんだ。30日付伯字紙が報じている。
17歳従業員は「僕たちは今日みんな泣きながら仕事をしている」と語り、遊園地のキャラクターを演じる28歳俳優は「閉園発表の4月から、最後の最後まで何かがプレイセンターを救ってくれるんじゃないか、終わるなんて嘘だろ、と思っていたけど、その日がついに来てしまった」と嘆いた。彼らはやるせない気持ちの中、11時に別れを惜しみ詰め掛けた8千人の客を迎えた。
一方、常連客も別れを悲しんだ。「昔は〃喜びのパスポート〃(全ての乗り物に乗れる入場券)〃を手にするのに血眼になったよ」と33歳商人が語れば、「1993年にサンパウロ市から200km離れた所から来たときから一目ぼれだったんだ」と29歳旅行代理店員。〃プレイセンター・ママ〃の異名を取る44歳女性は「開園当初からずっと来てたの。ここはサンパウロ市の歴史の一部よ」と語り、この地にプレイセンター関連の建物が建てられないよう署名活動中だ。「80回は来た」と語る14歳少女は、「ホピハリは遠いし従業員の態度も良くないのに」とサンパウロ州のもうひとつの人気遊園地と比較して語った。
夜7時15分、最後の乗り物が終了し、同園は閉園。従業員は泣きながら抱き合い、常連客が出口付近で泣き崩れる姿が多く見られた。
同園は13年第1四半期に幼児を持つ家族向け遊園地に生まれ変わるが「プレイセンターは子供たちが仲間を連れて自分たちだけで出かける最初の場所だったのに」と36歳のパブリシストは嘆いている。名物だった遊具類はみな撤去される。
10月12日にはプレイセンターの回顧録が発売される。