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処方箋不要薬は商品棚に=自己診断で使い過ぎに注意

ニッケイ新聞 2012年7月31日付け

 国家衛生監督庁(Anvisa)が27日、処方箋が不要の薬は、薬剤師の手を経なくても取れる商品棚(ゴンドラ)に置く事を認めたと28日付伯字紙が報じた。
 どんな薬も薬剤師の手を経なければ購入できないようにする処置は2009年8月にとられ、解熱剤や鎮痛剤さえ自由に買えぬとの苦情が消費者から出たりしていた。同庁によれば、薬が自由に買えない事で消費者の選択権も制限され、製薬会社や販売員のコントロールの下で必要量以上の薬を買わされる例も出ていたため、11州が商品棚に置くのを禁止した法令を覆す条例を出した他、裁判に持ち込まれた例も約70件ある。
 Anvisaによる決定が官報に掲載された途端、医師や薬剤師、薬局が各々の審議会や協会が連名の抗議文書を発行したが、自己診断で勝手に薬を購入、いつの間にか薬効が落ちるほど使う、買い置きにした薬を子供が誤って飲み込んで中毒を起こすといった問題を避けるため、薬局には、むやみに薬を使わないよう注意を促す掲示や化粧品などとは離して置く事などが義務付けられる。

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