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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2012年7月31日付け

 取材でノロエステ地方を訪ねた際、案内役を買って出てくれた地元関係者の好意で、「移民の父」上塚周平を知る唯一の生き証人として有名な安永忠邦さんに話を聞く機会を得た。
 上塚の人柄を表す数々のエピソードもさることながら、これまでに上塚の話を聞きに来た人数の多さに驚かされた。40年近く前からつけ始めたという訪問者の記録は、大きなアルバムサイズのノート3冊分に及ぶ。
 名前とメッセージ、記念写真が貼り付けられたノートは、それだけで貴重な記録だ。またそれは、安永さんの語り部としての歴史を示すものであると思う。
 その「歴史書」には、先輩記者の名前も見つけられ、興味深く拝見。安永さんに促され、コラム子も筆を執ったのだが、来年以降の後輩記者が目にするかもと考えると今から背中がむず痒い。(酒)