ニッケイ新聞 2012年8月2日付け
ブラジル日本語センター(板垣勝秀理事長)が7月16日から実施していた『第27回汎米日本語教師合同研修会』が、28日の閉校式を持って終了した。前日27日には同センターで総括が行なわれ、研修生らはそれぞれの収穫を発表し、研修の成果を喜びあった。
今回参加したのはブラジル12人、アルゼンチン、ドミニカ共和国、パラグアイ、ペルー、メキシコから8人の計20人。
最終日は総仕上げとし、各グループによる模擬授業が行なわれた。他の研修生らが生徒役になり、共同で作り上げた教案に沿って授業が進められた。互いに盛んに意見を出し合いながら、研修を深め合った。
続いて行なわれた総括では、「普段情報交換できる場が少ないけど、今回実践に役立つ内容が学べてよかった」(中村弥生、32、千葉)、「国は違っても、子どもを教える気持は同じと分かった」(和田ひとみ、30、三世)、「自分と全然違う教え方が学べた」(松田まゆみ、27、三世)勉強が足りないのを思い知った」(中島強志ヘナト、19、四世)など、一人ひとりが研修における収穫を語り合った。(栄省略)
更に次回の実施に向けて、「始めにアイスブレーキング(初対面同士の緊張をほぐすグループ活動)をしてほしい」「発展的な内容も入れてほしい」など気づいた点も出し合われた。
同日夕方は評価会として、仲間との最後の時間を惜しみながら夕食を食べ、翌日の閉校式を持って研修を終了した。