ニッケイ新聞 2012年8月4日付け
2日に始まったメンサロン事件裁判は、開始直後に38人を分けて裁くようにとの要請が出、論議が長引いたため、検察の冒頭陳述は順延と3日付伯字紙が報じた。
この事件は選挙の裏金問題で、元閣僚や国会議員は最高裁が裁いても、企業家らは最高裁で裁く必要がないと言い出したのはマルシオ・トマス・バストス元法務大臣。この要請にリカルド・レワンドウスキ判事が支持を表明し、ジョアキン・バルボーザ判事らが反論。最終的には同件は組織的な汚職事件との意見が大勢を占め、予定通り全員を最高裁で扱う。
この時点でグルジェル検察庁特捜局長官は、審理の遅滞回避のため、被告の弁護を務めたりした事もあるトフォリ判事の審理参加資格は問わない事を決めた。3日の冒頭陳述では、個々の被告の関係や大金を動かすために現金輸送車も使った事などが延々と語られた。