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ロンドン五輪=男子サッカーが決勝進出=バレーは男女共に準決勝=女性ボクシングで銅メダル

ニッケイ新聞 2012年8月9日付け

 ロンドン五輪11日目の7日、男子サッカー代表は準決勝で韓国を3—0で下し、24年ぶりの決勝進出を決め、11日に悲願の初優勝をかけメキシコと対戦する。8日付伯字紙が報じている。
 マンチェスターのオールド・トラッフォードで行われた韓国との一戦でのブラジル代表の試合ぶりに関する伯字紙の記述は、決して好意的ではない。
 試合開始当初、ブラジルのゴール近くに韓国が攻め入るシーンが度々見られボールの支配率も高かった。だが、韓国の決定力の弱さにも救われ、得点は許さなかった。すると前半38分、中盤からボールを奪い、オスカールが韓国ゴールの右側にパスを通すと、ロムロが走りこんでシュートを決め先制した。
 この先制点で堅さのとれたブラジルは、後半攻勢に入った。13分、マルセロのパスでゴール左側に上がったネイマールがゴール中央にいたマルセロにパスを返すと思いきや、マルセロの背後にいたレアンドロ・ダミアンがシュートを決め、2点目。さらに19分、ネイマールがドリブルの突破でチャンスを作ると、オスカールを経由してパスを受けたレアンドロ・ダミアンが右からこの日2本目のシュートを決め、3点目。これで勝負を決めたブラジルは、3—0で韓国を下し、1988年のソウル五輪以来の同種目決勝進出を決めた。
 この日2得点を挙げたフォワードのレアンドロ・ダミアンは、この大会通算6得点で得点王争いのトップに立った。代表招集から1年ほど得点が挙げられずに批判も受けたが、「得点を挙げるまで彼を外したくない」と辛抱強く起用しつづけたマノ監督の期待に応えた。だが、レアンドロ自身は「得点王自体はもちろん嬉しいけど、金メダルを取らないと喜びは半減する」と早速気持ちを11日の決勝戦に切り替えた。決勝ではこの日ロンドンでの準決勝で日本を3—1で下したメキシコとの対戦となる。
 また8日午前、男子バレー代表はアルゼンチンを危なげなく3—0のストレート勝ちで下し、7日に優勝候補のロシアとの激戦を制した女子と共に準決勝進出を決めた。
 同じく8日午前には、今大会から開催の女子ボクシングで、60キロ級のアドリアーナ・アラウージョが、準決勝でロシアのソフヤ・オシガヴァに敗れたものの、銅メダルを獲得。ブラジルボクシングでは1968年メキシコ五輪で銅メダルを獲得したセルヴィリオ・デ・オリヴェイラ以来、女子ではもちろん初のメダルとなった。この銅メダルはブラジルが歴代五輪で獲得した100個目のメダルで、今大会では9個目(金2、銀1、銅6)となった。