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サンパウロ市=空き巣狙い1時間に1件=リモコンの車内放置は危険

ニッケイ新聞 2012年8月14日付け

 サンパウロ市では7月、1時間につき1件の空き巣狙いや押込み強盗が起き、車庫の開け入れをするリモコンの管理に注意が必要と、13日付エスタード紙が報じている。
 子供の学校休暇を利用して旅行するなど、家を空けることが多い7月、サンパウロ市では家屋を狙った窃盗や強盗が681件起きた。平均して、1時間に1回のペースで盗難事件が起きたことになる。
 警察によると、最近は車庫の門を開ける際に使うリモコンが狙われるケースが目立つという。リモコンは通常車の中に置きっぱなしにされることが多く、そこを犯人が狙っている。時には民間の駐車場で車を預かるマノブリスタが事件に絡んでいる例もあるという。
 ヴィラ・ソニアの第34警察署が最近調査中の事件では、被害者が気づかないうちにリモコンが類似したものとすりかえられていた。また、リモコンをいったん盗んで複製するケースも見られるという。警備の専門家筋の話によると、リモコンの複製は銀行のカードの複製と同じ方法で行われるが、暗号設定が簡単な場合が多く、複製しやすいという。警察は「リモコンは自宅のカギ同様に常に持ち歩き、なくしたりすりかえられたりした場合はすぐに暗号を変更するように」と呼びかけている。
 また、これらの犯罪の大半は日中、住人が留守の間を狙って行われるこが多く、人目を引かないよう、その家の住人と同じ型、同じ色の車を使って侵入を試みるケースが目立つという。
 第27警察署のジェネシオ・レオ・ジュニオール署長によると「住人の留守を狙った強盗が引越し業者を装ってトラックを家の前に横付けし、窓まで奪って逃げて行くのを目撃したこともある」といい、隣人同士で注意をよびかけることも必要だという。

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