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連警と国道警察スト禁止=法務省の要請で司法判断

ニッケイ新聞 2012年8月18日付け

 16日の連邦警察と国道警察のストにより、全国15空港で大混乱が生じたりしたため、高等裁判所が連警と道路警察のストを禁じたと17日付伯字紙が報じた。
 連警や国道警察のストは、空港での荷物チェックなどの徹底という形で行われ、ブラジリアやグアルーリョスなどの主要15空港では長蛇の列が出来、便の遅れやキャンセルなどが相次いだ。
 17時〜22時30分にストを行ったグアルーリョス空港の場合、一時は4千人の列が出来、基準通りの作業を行うためには人員が不足しているとの連警の主張を実証。
 国道では、パラグアイとの国境にある友好の橋で何時間も動けなくなった運転手がやり場のない不満をTVレポーターにぶつける場面も。荷物満載のトラックも、至る所で長蛇の列を作った。
 連邦公務員のストは3カ月を超える部門も出ているが、法務省は16日に国民への影響が大きい連警と国道警察のスト禁止を要請。これを受け、高等裁判所が同日夜、2部門のスト禁止と、不服従の場合1日20万レアルの罰金を言い渡した。
 これにより、20日に予定されていた空港や国道、港でのストは回避される見込みだが、給与調整交渉は難航している。