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沖縄芝居『沖縄の情け』=ブラジル初披露の組踊も=県人会館で公演、26日

ニッケイ新聞 2012年8月18日付け

 インテルバン旅行社(仲宗根勝代表取締役)が沖縄琉球舞踊の専門家・阿嘉修、嘉数道彦さんを招き、組踊『琉球の華』と沖縄芝居『沖縄の情け』を、それぞれ26日の午後1時、午後5時から沖縄県人会(Rua Tomas de Lima, 72, Liberdade)で開催する。各公演チケット代30レアル。
 阿嘉修、嘉数さん、仲宗根代表取締役、呉屋春美実行委員長、玉城流扇寿会の斉藤悟主宰らが案内のため来社した。
 二人とも沖縄県立芸術大学出身で、在学中に組踊立方の人間国宝・宮城能鳳さんに師事した。阿嘉修さんは現在同大音楽学部の講師、嘉数さんも非常勤講師をしながら舞台活動に勤しみ、日本全国を始め北米や欧州でも公演を行う。
 組踊は音楽・舞踊・台詞の3要素からなり、能楽や歌舞伎を取り入れ独自の発展を遂げた琉球王朝時代の古典芸能。2010年にユネスコ無形文化遺産に登録されて以来認知度が高まりつつある。『琉球の華』では、古典から嘉数さんの脚本による新作「桃太郎」までを披露する。
 沖縄芝居は明治中期以降に誕生した大衆演劇で、阿嘉さんによれば「男女の恋愛を描いた沖縄版ロミオとジュリエット。県での人気も高い」。どちらもウチナーグチで演じられ、字幕がつく。
 今回は斉藤悟琉舞道場や島袋淳子琉舞練場のメンバーらも一緒に舞台を作るため、1カ月近く滞在し猛レッスン中だ。
 呉屋実行委員長らは「沖縄から先生が来るのも、組踊の公演を行うのも初めて。是非見に来てほしい」と呼びかけている。
 チケット購入は▽同旅行社(住所=Av. Paulista, 807, Conj 319/320、電話=11・7829・5759)▽喫茶店「コーヒー」(住所=Rua da Gloria, 326、電話=同・3203・0624)▽ニホンヒン(住所=Rua Juno, 125, Vila Carrao、電話=同・2942・8096)
 問い合わせは同旅行社(11・7829・5759)、呉屋理事(同・9273・2357)まで。