ニッケイ新聞 2012年8月25日付け
南大河州ポルト・アレグレの軍警学校で『第1回日本祭り』が18、19の両日に開催され、晴天のもと1万人を大きく超える来場者で賑わった。ポルト・アレグレ日本文化協会(菅野和寿会長、約80会員)主催。アニメイベント「AMIME・BUZZ」、南日伯援護協会(森口幸雄会長)主催の「第53回家族慰安敬老演芸会」も同会場内で行なわれ、幅広いジャンルで来場者が楽しめるイベントとなった。菅野会長(57、北海道)は「初めてなので全てが手探り状態。コロニアが一致協力して実現できたのは嬉しい」と話し、継続していく考えを示した。
初日午前にあった開会式では、菅野会長、南日伯援護協会の森口幸雄会長、在ポルトアレグレ出張駐在官事務所の後藤猛領事、軍警の関係者らが壇上に立った。
ジョゼ・フォルトゥナッチ市長は「私たちは違いを大事にしたい。州、市の発展に貢献した日本人による文化イベントを通してさらなる両国の友好に繋がれば」と願いを込め、現在、ジョゼ・フレイタス市議が提出している日本移民の日(8月18日)法案に触れ、「承認後は市の公式イベントとなる」と支援態勢を強調した。
中庭に面した四方の部屋に設けられた文化スペースには、書道、華道などの作品が並んだ。空手や剣道、少林寺拳法の演舞もあり、パラナ州ポンタ・グロッサ市から太鼓グループ「風林火山」、サンパウロからは県連派遣による琉球舞踊グループが舞台を披露、関心を呼んでいた。
演芸会の会場では、会員らがカラオケで自慢の喉を披露、中平マリ子さんのショーもあった。体育館では、コスプレ衣装に身を包んだ若者らが参集、様々なイベントを楽しんだ。
「日本酒が美味しかった」と試飲を楽しんだヨスリニ・ケイロスさん(24)とパウロ・ヴァルガスさん(32)は「日本文化は大好き。踊りも見たし、これからヤキソバを食べるところ。イベントが続けば楽しいね」と笑顔で語った。