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輸入品の衣類値上がり?=国内繊維産業が関税要請

ニッケイ新聞 2012年8月28日付け

 外国製の衣類の輸入が急増し、国内の繊維産業が大きな打撃を被っているとして、ブラジル繊維工業会(Abit)が連邦政府に、60品目に対する輸入関税の設定を要請したと24日付エスタード紙が報じた。
 07年から11年にかけての衣類輸入は、2万3千トンから7万8千トンに240%も増加。今年上半期の輸入量は昨年同期比30%増で、国内市場に占める輸入品の割合も、05年の3%が11年には9%に拡大。この年末には13%に達すると見られている。
 Abitが関税設定を望んでいるのは、全輸入量の82%を占めるワイシャツやTシャツ、ズボン、ドレス、スカート、子供服、海水着、下着類など。政府内では意見が割れているが、業界の要請が通れば、C&AやRenner、Marisaなどの大手洋装店に並ぶ商品も軒並み値上がりとなる可能性が強い。

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