ニッケイ新聞 2012年8月28日付け
ネイル・デザイナーのターニャ・エミコ・プッチさんによれば、「日本人女性は、服装はシンプル、ネイルや化粧は念入りを好む。ブラジル人はその逆」。当地の好みに合わせて開発したグラデーションの技術は大ヒットし、花嫁にも好まれている。ターニャさんのネイルアートを見たい人は、9月8〜11日にエキスポ・センター・ノルチである「ビューティ・フェア」でデモンストレーションやテキスト、愛用商品の販売がある。
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先日知人に誘われ、スペインの伝統舞踊、フラメンコの発表会を観に行った。講師の女性ダンサーはブラジル人で、知人によれば、三重県にあるスペインをテーマにした遊園地「志摩スペイン村」で1年間踊り手をしたそうだ。あでやかな衣装をまとい、躍動感あふれる激しく美しい踊りを披露していた彼女はおにぎりが大好きで、「オツカレサマデス」という日本語を連発するのだとか。見た目とのギャップに驚きつつ、色んな人が日本文化に接触しているのだとしみじみ。
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「コチア青年会報」(19号)によれば今年、古希58人、喜寿88人、傘寿39人を祝う。米寿が加わるのもそろそろの様子。08年、コチア青年最後の還暦祝いがあった。つまり一番若いコチア青年が64歳。しかし、79、81年には〃飛行機移民〃がおり、さらに若い青年もいそうだが、消息不明だとか。やはり結束は船のなかで育まれるものなのだろうか。