ニッケイ新聞 2012年8月29日付け
きょう29日からロンドンで第14回夏季パラリンピックが開催され、前回北京大会で四つの金メダルに輝いた競泳のダニエル・ディアスなどブラジル勢の活躍に期待がかかる。26、28日付伯字紙が報じている。
ブラジルのパラリンピック委員会(CPB)は今大会、メダル獲得ランキングで世界第7位を目指している。シドニー大会(2000年)で24位だったブラジルは、アテネ大会(2004年)で14位となり、前回の北京では初の十傑入りとなる9位。今回7位に入ることで、次回2016年のリオ五輪では5位を狙いたいとしている。
ブラジルは今大会に182人(男115人、女67人)の選手団を送り込んでいるが、最も期待されるのは競泳のダニエル・ディアスだ。北京とロンドンの五輪でメダル獲得数史上最多を記録した米国の競泳者にちなみ「パラリンピックのマイケル・フェルプス」の異名をとるディアスは、前回の北京パラリンピックでは金4銀4銅1の九つのメダルを獲得。今や三つの企業をスポンサーに持つ、同大会出場の選手としては異例のスーパースターで、今大会も100メートル自由形など、8種目に出場する。また、同じ男子競泳のアンドレ・ブラジルやクロドアウド・シウヴァにも期待がかかる。
また、北京大会で陸上男子(視覚障害)の100、200、400メートル走で3冠に輝いたルーカス・プラードや同女子100メートル銀、200メートル金のテレジーナ・ギリェルミーナも出場する。また、女子車いすテニスのナタリア・マイアラや卓球のブルーナ・アレッシャンドレといった新星の活躍にも期待がかかる。
同大会は9月9日まで開催される。