ニッケイ新聞 2012年8月29日付け
サンパウロ市に雨が降らなくなって以来40日ほどが経つ。27日はサンパウロ市の一部で霧雨らしきものが降ったが、降水量は0・1ミリを記録しただけ。28日にも天気は一応下り坂で雨との予報が出ていたが、乾燥しきったサンパウロ市をうるおすには不十分。そんな雨への期待も束の間、29日からは天気は好転の予想。予報では週末にかけて雨の降る気配はなく、週末の湿度は30%を切るとか。
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サンパウロ州カンピーナスで、非伝染性の皮膚病を持つ少女の小学校入学が拒否されていると28日付フォーリャ紙。主婦のスザーナ・マツモトさんの娘レチシアちゃん(7)は、体中に水泡ができる遺伝性の皮膚病〃表皮水泡症〃を患っている。他の子供の視線を集めやすいため、いじめを心配しスザーナさんは学校にレチシアちゃんを見張るモニターの設置などを申し出ているが、反応は冷たいという。この病気では肉体的に大きなハンディキャップはないという。
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23日本頁で報じたように、現在サンパウロ市は欧州からの名画の展覧会ブームで、サンパウロ市美術館やブラジル銀行文化センターに2時間30分〜4時間の行列が出来ているが、27日エスタード紙によると、これらの美術館のサイトにはポルトガル語以外の情報がなく、外国人観光客から「見に行けない」との苦情が殺到中。自然観光地に乏しいサンパウロ市だけに対応が望まれる。