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日本へもブラジル産豚肉が?=農林水産省の評価も終了

ニッケイ新聞 2012年8月30日付け

 世界最大の豚肉輸入国である日本が、来年からサンタカタリーナ州産の豚肉も輸入することになると28日付エスタード紙が報じた。
 日本への豚肉輸出は07年からの懸案で、27日には日本の農林水産省派遣の調査団による評価も終了。29日には農務省と外務省の担当者が日本に赴き、同州産の豚肉は国際的な衛生基準に適合しているという証明書の記載内容を決める。
 世界最大の豚肉輸入国の日本がサンタカタリーナ産豚肉に門戸を開いた事は農家や加工業者への朗報だ。ブラジル産豚肉が日本の輸入量に占める割合は10〜15%程度になると見られ、ブラジル産の鶏肉を扱う業者が豚肉も手がける見込みだ。日本向けのブラジル産の生鶏肉輸出は日本の消費量の90%を占めている。
 今年上半期の豚肉輸出額は6億8730万ドルで、内訳はウクライナ19億6930万ドル、ロシア1億6710万ドル、香港1億5380万ドルなどとなっている。昨年同期の7億3520万ドルより減ったが、輸出量は268・7トンで0・72%増えた。
 ブラジルの豚肉生産量は、中国、欧州、米国に次ぐ世界4位。日本は8位だが、それでも足りない分を米国や中国から輸入。豚肉価格は、トウモロコシや大豆の国際価格高騰で1カ月で20%上昇したため、調印前に価格の調整作業も行われた。