電撃強盗が車焼き討ち=引き落し不可のはらいせに
ニッケイ新聞 2012年9月4日付け
サンパウロ市南部で、26歳男性が電撃誘拐にあったうえ、運転していた車ごと放火されて負傷する事件が起こった。1日付エスタード紙が報じている。
8月30日夜、販売員のマルセロ・ブスタマンテ・ゴンサウヴェスさんが、サンパウロ市南部カポン・レドンドのカルロス・カウデイラ・フィーリョ大通りで同僚のダイアナ・ダ・シウヴァさん(22)と共に信号待ちをしていたところ、2人組の強盗が車内に侵入。背後からはもうひとり、オートバイでつけていた。
強盗たちは、ブスタマンテさんたちの銀行口座から現金を引き落とそうとして、コンビニエンスストアなど現金自動引き落とし機のある場所を4時間にわたり探し歩いたが、何度試しても現金が引き落とせなかった。親族の話によると、ブスタマンテさんはこの夜、散髪を済ましてショッピングに出かける途中で、給料を受け取る前であったために残高不足で引き落とせなかったという。
強盗たちはいらだち、2人を殺すとかダイアナさんを強姦するとかと言って恐喝した。ダイアナさんは解放されたが、強盗たちは「逃げたら殺す」とおどしたうえ、ブスタマンテさんの車に火をつけた。火が皮膚をなめはじめたため、絶望的になったブスタマンテさんは車から飛び出し、全力で逃げたという。
ブスタマンテさんは病院に運ばれたが、足と腕と顔に1〜2度のやけどを負い、数日中に形成手術を受ける。退院の日はまだ決まっていない。強盗はブスタマンテさんが車から飛び出す前に行方をくらまし、現在も逃走中。車からはカーステレオが盗まれた。
サンパウロ市の電撃強盗は凶悪化する傾向にあり、8月には強盗に爆弾を取り付けられたと思い込んだ女性が強盗の指示で宝石強盗を強要されたり、ベテラン市警が人質とされ体に火をつけられるといった事件が相次いでいる。