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3人に1人が借金のブラジル=中銀リストに6090万人
ニッケイ新聞 2012年9月4日付け
中央銀行が監視する負債額が1千レアル以上に改定された事を受け、国民の31・7%に当たる6090万人が1千レアル以上の借金を抱えている事が判明と3日付エスタード紙が報じた。
家屋や車の購入、銀行融資利用、カードを使った買い物などによる借金が1千レアルを超える人の数の発表は初めてで、この内の3120万人は5千レアル以上の借金を抱えている。
3カ月以上返済が滞る債務不履行者も減らない中だが、初めてローンを組む人や新たな貸付を受ける人は増え続け、1千レアル以上の借金のある人の数は4〜6月の2カ月で4万人増えた。
第2四半期の貸付総数は3960万件といい、1千レアル以上の貸付承認は毎秒15件の割で行われた。景気回復が遅れているため、年内の負債者数増加は余りないと見られているが、中長期的な展望では、景気回復や融資の簡便化、雇用創出などによって、負債を抱える人が更に増えると予想されている。