ブラジル国内ニュース(アーカイブ)

サンパウロ市ファヴェーラで火災=異常乾燥と強い風が原因か

ニッケイ新聞 2012年9月5日付け

 3日にサンパウロ市南部のファヴェーラで火事があり、約1140人が家を失った。4日付伯字紙が報じている。
 火災現場となったのはサンパウロ市南部の通称〃モロ・ド・ピオーリョ〃と呼ばれるファヴェーラ、ソニア・リヴェイロで、ジョゼ・ルイス・ボルジェス消防隊長によると、この火災により、700あった家屋のうち290が焼失したという。
 死者は出なかったが、15歳の少年が顔や手に1〜2度のやけどを負ったほか、気分が悪くなった妊婦と、屋根から落ち足を骨折した男性の計3人が病院に運ばれた。
 消防車22台と消防士70人が消火に当たったが鎮火には3時間かかるほどの火災で、市の防災局職員25人が行く先を失った住人への対応におわれた。サンタマーロ区役所のロナルド・コスタ区長によると、火災から家財を救出できた人たちのために、それらを保管する倉庫やトラックを用意する予定だという。
 消防ではファヴェーラのゴミ捨て場から出火したと見ており、防災局のジャイール・パカ・デ・リマ大佐は、このところの異常乾燥と強い風が重なって、被害を大きくしたと見ている。

こちらの記事もどうぞ

Back to top button