あすよりビエンナーレ開催=世界有数の現代芸術展
ニッケイ新聞 2012年9月6日付け
7日より、第30回サンパウロ・ビエンナーレが開催される。これは1951年にはじまった2年に1度の現代芸術博覧会で、イタリアのヴェネツィア・ビエンナーレに次いで、世界で2番目に古い歴史を誇る。世界の現代芸術博覧会の中でも最も重要なものの一つと位置付けられている。
このビエンナーレは毎回、世界から芸術界での影響力のある人物を総合演出家(キュレーター)として招いているが、今回キュレーターを担当するのはベネズエラのルイス・ペレス・オラマスで、ニューヨーク現代美術館でも総合演出を行う大物だ。
だが、「ア・イミネンシア・ダス・ポエチカ」と題された今回のビエンナーレでは、既存の有名芸術家の作品はほとんどない。全部で3千点ほどある作品のうち75%が初公開となる作品で、出展した111人の芸術家のうち56人が新作の発表を行う。
「観客を呼び込むために有名な芸術家の作品に頼るなどというのはバカげた考え方だ。僕は誇大なビエンナーレではなく、知的なビエンナーレがやりたいんだ。ビエンナーレには、たしかな目を持った顧客がついているんだから」とペレス・オラマスは語る。
今回の目玉となるのはドイツの写真家アウグスト・サンダー(1876—1964)やブラジルの民族芸術家アルトゥール・ビスポ・ド・ロザリオ(1909—1989)の作品など。
実は今回、開催の危機がささやかれていた。ビエンナーレ財団は、1999〜2007年において7500万レアルの着服を行っていたことから、文化省から支援金の打ち切りにあっていた。だが今年の3月になり連邦地裁により支援凍結が解除されたことにより開催が可能となった。今回のビエンナーレの予算は2240万レアルとなっている。
ビエンナーレは7〜9日までサンパウロ市南部イビラプエラ公園内のビエンナーレ・パヴィリオンで行われ、入場は無料となっている。