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ニッケイ新聞 2012年9月6日付け

 日本祭の開催に関して大きく揺れた県連8月代表者会議。この日は終了後の懇親会への出席者も少なく、普段なら県連事務局の会場がぎゅうぎゅう詰めになるのに対し、6、7人に記者2人と閑古鳥が鳴いていた。コロニアの危機とも言えるこの非常事態だからこそ、これまで以上に「懇親」が必要なのではないかと思うのだが、平時より少なくなるとは…。
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 「最低催行人数20人」で進められていた10月14日〜11月4日の日程で日本の東北地方を訪問する「県連・被災地応援ツアー」。担当の本橋幹久氏によれば、現在の応募人数は16人ということだが、開催を決定したとのこと。本橋氏は「催行が決まったのは喜ばしいこと。それでもやはりもうし少えて欲しいというのが本音です」とため息。引き続き募集は継続し、9月末まで受け付けると言う。少しでも興味があるという方は、話だけでも聞いてみてはいかが?
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 4日に亡くなったラーモス移住地の小川和己さんは、その活動からコロニアだけでなく故郷の長崎県でも名が知れていた。訃報は共同通信も配信し、西日本新聞も独自取材した。同移住地に住む山本和憲さんによれば、つい一週間前に巡回診療で医師の診察を受けたさいも特に問題はなく、眠るように亡くなっていたという。核兵器のないブラジルで唯一の平和資料館を建て、平和の大切さを訴え続けてきた小川さん。その業績は確実に当地で語り継がれることだろう。冥福を祈りたい。